6月7日、今年も兵庫県三木市・緑が丘東小学校のスナッグゴルフクラブが始動した。
この日は初回。一足早い夏を感じる天候の中、授業を終えた子供たちが元気良く校庭に降りてきた。今年のメンバーは20人。昨年の参加者は数人いるものの、ほとんどは初参加。ゴルフも未経験が多い。
初回なので、まずは短いショット練習から。設定された枠にボールを打つ練習を行うが、距離感にてこずる子供たち。しかし、何度か練習するうちに力加減も分かってきたようで枠に収まるボールは増えてきた。ひと通り練習が終わると、最後はゲーム。子供対大人のアプローチ対決。大人は指導を担当するJLPGAジュニアゴルフコーチの下井清美と杉田瑞樹、校長先生を含む3人と、地元三木市職員2人という布陣。相手が相手だけに子供たちのボルテージも高まる。
1回戦、2回戦と大人の勝利。「勝負は勝負」と校長先生は子どもたち相手に手加減はしない。最後の3回戦。子供たちも慣れてきたのか、この勝負はプレーオフまでもつれ込む大接戦。しかし、結果はまたしても大人チームの勝利。あちらこちらで悔しがる声があふれた。勝負に負けたとはいえ、この短時間で大人チームとの差は明らかに縮まっていた。大人チームを倒す日はそう遠くないはずだ。
気がつけばクラブの終了時間。45分はあっという間。1人の女の子が、「片付けまでがクラブ活動」とポツリ。率先してクラブを所定の位置まで運ぶ。ゴルフはまだまだ難しいかもしれないが、片付けの精神はすでに上級者だ。
『ゴルフを通してよき人間、よきゴルファーを育てる』。JLPGAはクラブ活動を通してこの理念を体現していく。