Women’s Golf Day (WGD)の6月第1火曜日(今年は6日)がピタリと当てはまった関東女子グランドシニアゴルフ選手権の最終日。会場の鶴舞カントリー倶楽部(千葉県)では、WGDの横断幕や赤い風船のポップで装飾された撮影スポットが設置され、今年60歳になるグランドシニアルーキーから最年長84歳までの117人の参加選手に、赤いハート型うちわと赤いWGDマーク入りのマーカーが配布されました。
明るく元気なシニアゴルファーが集う大会。スタート前やラウンド後に、選手たちが撮影スポットにきて「映えるね」とお互いをスマートフォンで撮りあう記念撮影。笑顔が弾けて会場が明るい雰囲気に包まれ、WGDを発信する絶好の舞台となりました。
そんな雰囲気の中で接戦を制して初優勝を果たした関根奈穂美選手(セントラル)(62)に、これまでのゴルフライフや女性とゴルフについてお話を聞きました。
――シニア大会から通じて10回目の決勝進出での初優勝です。
はい、これまで優勝なんて縁がないと思っていました。節目の年に初めて優勝することができて、とても感慨深い大会になりました。
――ゴルフを始めたきっかけは。
私は高校、大学時代はバレーボールの選手だったのですが、結婚を機に、夫から一人でもできるスポーツをとゴルフを勧められて、30歳で始めました。それこそ最初は練習場にいってグリップから教わり、大きなバレーボールから小さくて止まっているゴルフボールを打つのは難しかった思い出があります。それでも、毎日、夕方には練習に行って、コースに連れて行ってもらえるようになりました。
ゴルフで元気になれる
――WGDは今年から大々的に始まりました。
コースにきてマーカーとうちわをもらい、こういうのが始まったんだと感じました。最近は若い人、女性のゴルファーが増えてきている時代。これまで、少し閉鎖的なところもあると感じていたゴルフ界ですが、これからは、もっと、こうしたイベントを通じて女性に広がっていってほしいと思います。
――30歳で始められたゴルフの魅力は。
試合が終わると2度とやらない、と思うこともありますが、なぜか、来年どうするっとなって、練習に行ってコースに出るようになる。家のことや仕事もあるし、そこをうまく段取りをつけながら、ゴルフができるとまた楽しい。友達、仲間と会って、また元気にゴルフができる。
――このグランドシニア大会でも、みなさんがまた来年と話しています。
そうですね。それが一番大きいかもしれません。1年ぶりに会う人もいるし、そこでお互いにまた元気になれる。そして、私にとっては、家族がみんな健康で過ごしていられることが、一番大きな支えになっています。
協力・写真提供:関東ゴルフ連盟
取材・文 古谷隆昭(情報シェアリング部会委員)